シュンラボストーリーズ第1章:第15話 突然のエスカレーションタップダンス徒歩競争バトル! からの・・・
どうもシュンクボです。
本日もご覧くださりありがとうございます!
風の日も雨の日も、雪の日も夏の暑さの日も、
ブログを書き続け、シュンラボストーリーズも欠かさず発信し続けられたら、
と思う今日この頃です(^^)
今日もシュンラボストーリーズよろしく!
※この物語はフィクションです。シュンクボの実体験をベースにしていますが、時間・場所・登場人物は、必ずしも事実と一致しているわけではありません。プライバシー配慮の点から、設定を変えていることもあります。予めご了承ください。
シュンシュンは本屋のアルバイトを、体調不良と言う理由で、正確には小説新人賞に見事に落選したことによる体調不良を理由に休んだ。マネージャーの古屋さんも、シュンシュンの顔色が悪いので、やむなく応じたのだった。
その帰り道、何らかのアクションを起こせば、現状の八方ふさがりは打破できるのだと、根拠もなく突如思い直したシュンシュンは、急に愉快に勢いづき、職場の最寄り駅の長い長いエスカレーターを駆け上がろうとしたのだが・・・。
シュンシュンは、
サラリーマンA改め、サラリーマンXと、
お互い相手が何者なのかもしらないまま、
急にむくむくとこみ上げてくるライバル意識にせかされる形で、
タップダンスのような小走り競争を、
大都会の長ーい長ーいエスカレーターを舞台に、
突如、
始めたのだった。
二人とも、
お互いの足音を、
カックンカックン響かせながら、
エスカレーターを駆け上がっていった。
駆け上がる二人の息は、
カモシカのように無邪気で子供じみていながらも、
イノシシのように荒々しかった。
小説新人賞に≪落選したてほやほやのひよっこ≫たるシュンシュン、
もはや≪偉大な新人小説落選家≫と社会的形容詞をつけてもいいシュンシュン、
その実ただのアルバイトフリーターに過ぎないシュンシュンが、
このような子供じみた青春タップダンス徒競争を、
突如執念深く行いたがるのは、
無理らしからぬことだった。
何と言っても、
落選直後の激しい落ち込みの反動から、
休暇の認可を得たことを引き金に、
気分が高揚し勢いづいてもいたのだから。
「だが・・・」
とシュンシュンは、
追い抜こうとしてくるサラリーマンAの機先を、
半ばひじで制し、
イライラしながら思った。
なぜ、
大都会のオフィス街のど真ん中で、
立派に働いているはずのサラリーマンまでもが、
この偉大な≪新人小説落選家≫のひよっこたる俺様様を相手に、
突如ライバル意識を燃やし、
高層エスカレーターの長い長い階段をレーンに見立てて、
タップダンス式の徒歩競争をけしかけてくるのか?
と。
もしかしたら、
とシュンシュンは、
サラリーマンXに足首を一瞬引っかけられ、
それでも何とか持ちこたえ、
踏ん張りながら思った。
もしかしたら、
大都会のど真ん中の一流企業のサラリーマンにも、
衝動的に、
よくわからない新進気鋭の若造を相手に、
正確に言うと≪新進気鋭の小説落選家≫たる超俺様を相手に、
意味不明な競争をけしかけたくなるような、
マッドランナーとしての本能が眠っているのかもしれない。
そんなことを思いながらも、
シュンシュンは、
名もなきサラリーマンXから繰り出される、
優雅なフラメンゴ的なひじうちを、
優雅な白鳥式ノンアルコールの千鳥フットワークでかわすように、
「ふんはー!」
と、顔も知らぬ名もなきサラリーマンXは叫んだ。
そして、
エスカレーションさせた衝動をさらに重ねるように、
黒のオフィス用バッグを、
シュンシュンのみぞおちのあたりに、
苦し紛れにぶつけ、再び追い抜こうとした。
シュンシュンの五臓六腑は、
バッグの中に入っていると思しき、
マイクロソフト社製品のパソコンの出っ張りに、
激しくもんどりうった。
それでも、休暇をとりつけた勢いの前には、
平日休みなく働き続けている社会人の中の社会人、
サラリーマンXは、
なすすべもなかった。
シュンシュンは、
まるで何事もなかったかのように、
ピーターパンのような軽やかさを装いつつ、
エスカレーターの階段を、
無言で駆け上がっていった。
競争をけしかけてきたサラリーマンXは、
「ふ~、ぴ~、ひょー」
と、謎の断末魔のため息をこぼしながら、
道半ばで失速していった。
シュンシュンは、
「勝った!」と思った。
「私でも勝てるのだ!」と得意になり、躍起になった。
そして、
その勢いそのままに、
JRの快速電車に乗り込もうとした。
だが・・・
続きはこのへんで。
本日もご覧くださり、ありがとうございました!
シュンクボ(^^)