シュンラボストーリーズ第1章:第12話 アルバイトでの葛藤 その②
どうもシュンクボです。
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レジ業務の接客時、
クレジット決済の暗証番号入力がきっかけで、
御年配のお客様との間で暗雲が立ち込めてしまったシュンシュン。
「あれ、暗証番号押したのにどうして署名決済なんだ?」
「えっと、それは、その、少しお客様がボタンを押すタイミングが、早くてですね」
「俺のせいにするのか?」
「いえ、その、何と言うか、その、このクレジット決済の読み取り機が、老朽化していることもありまして、入力ボタンそのものも読み取りにくくなっておりまして・・・」
「じゃあ俺のせいじゃないだろうが!」
二人の間が険悪になったのを察して、
バイトリーダーの安原さんが、シュンシュンの背後に控えた。
安原さんは、人づきあいに疎いシュンシュンの面倒をよく見てくれ、
シュンシュンが後輩との小さな飲み会を開くときにも、
安原さんが幹事代行を引き受け、
「こういう時にはこうするんだよ」
と、シュンシュンにいろいろアドバイスをくれる優しい主婦だった。
「署名決済をなんで今さらしなきゃならないんだ!俺はあんたから暗証番号を入力しろと言われたから暗証番号決済にしたんだ。これじゃ二度手間だろうが!」
「申し訳ありません」
なぜか安原さんがシュンシュンの代わりに謝っていた。シュンシュンが何か申し開きをすると、背中に手を当てて彼を制し、「後で厳しく叱っておきますので、ここはどうぞお許しください」と安原さんは頭を下げた。
するとご年配のお客様は、
「そうだ、そうだよ。なんで腹を立てたのかわかった。この若造が、不躾な言い方で署名決済になりますなんていきなり言ったからよ、頭に来ちまったんだ」
と、気分を鎮め、安原さんがシュンシュンの代わりにクレジット決済を終えた後で、何もなかったかのように矛をおさめて帰っていった。
続きはまた明日。
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シュンクボ(^^♪