シュンラボストーリーズ第1章:第8話 振替輸送乗車と青春の悲哀

どうもシュンクボです。

本日もご覧くださり、ありがとうございます!

今日も一日、シュンラボストーリーズで幸先よくスタートを切りましょう(笑)

 

 

シュンシュンは、全く自分をついていないと思った。

 

新人賞向けの小説は落選するし、

電車の車両故障で振替乗車はするし、

駅員の対応は誠意を感じられないし、

といった心境であった。

 

それでも、他社線に乗り換える際の足取りは、怒りにかられた勢いも手伝って、むしろ確固としたものがあった。

 

「京〇線経由からだと時間はかかるなぁ」

とシュンシュンは不遇をかこつような口調で言った。

「そうですね」

と、同じく車両故障に巻き込まれた仲のいいリョウ君は言った。

彼は普通に電車に乗れた場合でも、片道2時間以上かかる場所に住んでいた。

「俺は何とかなるけど、リョウ君はどうするの?」

と、他社線の改札口を振替乗車票をぎこちなく駅員に見せてくぐりながら、シュンシュンはリョウ君に尋ねた。

「まあ、最寄り駅までたどり着くのはしばらく無理なんで(;^_^」

「そ、そう・・・本当は一緒に飲んで時間を潰したいところなんだけどね」

と、シュンシュンはフォローするように言った。

 

リョウ君は優しくて気配りのできる青年だったが、わりと吞ん兵衛でヘビースモーカーな部分も持ち合わせていた。

安い居酒屋でも利用出来たら、わりと遠慮なくビールを注文するし、お金がなくなると、コンビニでビールをシュンシュンにおごってもらうこともあった。

「いや、大丈夫ですよ。シュンシュンさんは小説のこともありますし・・・」

「そう、だね・・・」

 

なんだか、こんな状況になっても、リョウ君から逆にフォローされてしまっている自分が情けないな、とシュンシュンは思った。

 

※この物語は、事実をもとにしてはおりますが、ある程度脚色されたフィクション作品であることをご理解ください。

 

 

本日はこのへんで♬

今日もご覧くださり、ありがとうございました!

シュンクボ(^^)