シュンラボストーリーズ第1章:第24話 自分年表=略歴自分史 過去の記憶への抵抗
どうもシュンクボです。
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いよいよ主人公シュンシュンがシュンシュンらしく自分の道を歩み始めました!シュンラボストーリーズ、今日も景気よく参りましょう!
※シュンラボストーリーズは自伝的フィクションです。シュンクボの実際の体験に基づいてはおりますが、時間・場所・登場人物などの設定が、実際の事実とは異なる場合もあります。予めご了承ください。
前回までのあらすじ
シュンシュンは自分の略歴自分史を以下の通り書いてみた。
1984年7月:大分県の病院で生まれる。
1985年頃:川崎病という奇病にかかる。だが、赤ん坊なので記憶がない。
1990年4月~1991年3月:大分県の幼稚園に通う。
卒園後は神奈川県相模原市に家族と引っ越す。
1991年4月~1997年3月:相模原市立の小学校に通う。
卒業後は神奈川県川崎市に家族と引っ越す
1997年4月~2000年3月:川崎市立の中学に通う。
2000年4月~2003年3月:神奈川県立の高校に通う。
2003年4月~2007年3月:都内の4年制大学に通う。
2003年12月:東京都町田市に家族と引っ越す。
2007年4月~2009年3月:都内の大学院修士課程に通う。
2009年6~9月:公務員や民間企業の試験を何社か受けてみるが不採用。以後、8年近くにわたり、アルバイトとニートの往復生活を繰り返す。
だが、幼い頃川崎病にかかったこと以外は、本当に無難な履歴書の域を出ないことに気付き、もう少し個人的かつ個性的な要素も加えようと思うに至った。
さて、そうだな、とシュンシュンは考えた。
まずはパッと思いついた思い出を、手当たり次第に書き込んでいくか・・・
うん、中学時代から高校時代がいいか、ふむふむ( ´ー`)
中学時代は、苦手だった英語を克服して、他の科目もそれなりにいい点数をテストでとり、教師たちとの関係もよかったので、通信簿の成績もかなりよかった。それで、高校は県内ではそこそこ優秀な進学校に合格することもできた。そして、高校では晴れて華々しい学園生活を送るはずだったが・・・
「送るはずだったが・・・」と、そこまで書いた時点で、
シュンシュンのボールペンの動きがパタッと止んだ。
シュンシュンは考え込んだ。じっと考え込んだまま、感じ入った。
もちろん、高校時代にもそれなりに楽しいひと時はありはしたけど、
ありはしたけど・・・
なんだろう、辛い思い出の方が多すぎる・・・(-_-;)
というより、
≪思い出≫って、いざ思い出そうとすると、
悲しかった時や辛かった時の記憶の方が思い出されてくる感じがある。
というか、そういう悪い予感がある。
今はっきり、体がそういう予感に何となくおびえている。
こういうのを日本語で【悪寒】というのだろうか。
う~ん・・・
「高校時代のクラスでは、最初のうちは同級生の皆と・・・」
シュンシュンはなんとか頑張って書こうとしたが、ペンを握る手首と腕が力み過ぎて、どうしてもスムーズに字が書けなくなった。
「う~ん、字が汚い。普段から自他ともに認める文字無精ではあるけど、何か、今俺が書いている字は、もっと汚く見える」
どうしよう・・・
う~ん。
シュンシュンはまた思案に暮れた。
「一体過去というやつは、なんというやつだ・・・なんという・・・」
やめておこう。
個人的な過去の深堀は、自分自身を追い詰めるだけだ。
だって、まだ小説新人賞に落選したばっかだし。
落ち込んでいるのに、さらに落ち込んでもなあ・・・
なんか、自分が情けないけど・・・
でもまあ、とりあえず保留!
こうしてシュンシュンは、
自分年表史計画を立てたはずが、ものの2時間足らずで挫折してしまった。
(☆だが、尻切れトンボに終わってしまったこの自分史が、後々意外な尾を引くことになるとは・・・この時のシュンシュンは、まだつゆとも知らない。)
「そうだ。過去を思い出すのがしんどいのなら、少なくとも、今の時点で何が不満でしょうがないのか書いてみよう♪」
と、諦めることにかけては実に変わり身の早いシュンシュンは、
「自分は今、一体何が不満なのか?」
というテーマの自分探しに鞍替えをした。
このテーマは、
もともと、
シュンシュンが憧れている、
ある人物のアイデアをアレンジしたものである。
シュンシュンは書きながら、その人物のことに思いを馳せた。
続きはまた明日(^^♪
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シュンクボ!(^^)!