シュンラボストーリーズ第1章:第16話 「盛者必衰ならぬ乗車必衰!?」の巻
どうもシュンクボです。
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※この物語はフィクションです。実際の体験をもとにしてはおりますが、時間・場所・登場人物の設定など、事実とは異なる点もございます。予めご了承ください。
休暇を得てシュンシュンは得意満々だった。
小説新人賞に見事に「落選」した男が、
結局ただのアルバイトのままの男が、
大都会のエスカレーターの階段競争で、
大都会の大都心のオフィス街で働く、
堅気のサラリーマンXに勝利したのだから!
堅気のサラリーマンXの突如沸いた闘争心に、
闘争心でもって応じ、サラリーマンXの競争意識を、
見事なまでに、
小市民的に、
失速させてやったのだから!
「ふ、は、は、は!」
「でも、結構疲れたな」とシュンシュンは思った。
もともと絶不調の状態から一日をスタートさせての、
帰り道でのこの出来事だった。
そもそもこの階段競争、する必要があったんだろうか?
ともシュンシュンは思った。
いや、いいんだ、とにかく勝ったのだから、
とも彼は思った。
けど、とシュンシュンは息をはきながら思った。
あつい、勝ったのはいいとして、とにかく熱い(-_-;)
何だかスー〇カンパニーのワイシャツの背中の当たりが、
やたら蒸れているのは気のせいか。
仕方がない。
JRの快速電車が来るまで、ホームで少し待とう。
そして、勝利の感慨にしばしふけろうじゃないか!
だが・・・
エスカレーターを登りきり、
ホームの番線に目線を向けると、
「な、なんと・・・」
すでに、
シュンシュンが通勤利用するJR快速電車は、
発車の音楽を鳴らしていた。
おまけに、「ドアが閉まります!」
というホーム係員の元気な声まで聞こえた。
「まずい!乗り遅れる・・・」
と、シュンシュンは、
今にも閉まらんとする電車のドアの隙間に、
勢いよく駆け込んだ。
ドアの「ぷしゅ~っ、ガタっ!」
という音が響いた。
シュンシュンは息をぜいぜいいわせた。
シュンシュンは自分の現在地を確認した。
レ〇クの広告の看板が、前方に映った。
よかった、何とか滑り込んだ。
シュンシュンはホッと息を撫でおろして、
車内から背後の閉じ切ったドアを見た。
だが・・・
ドアを見てシュンシュンはゾッとした。
そう、
事件は、
出来事は、
まだまだ終わらなかったのである!
続きはまた明日(^^♪
今日もご覧くださり、まことにありがとうございました!
シュンクボ(^^)