シュンラボストーリーズ第1章:第43話 オセアニ~主催サロン会

どうもシュンクボです。

本日もご覧くださり、ありがとうございます!

今回、シュンシュンがとうとう、オセアニ~と面会します♬

 

※シュンラボストーリーズは自伝的フィクションです。シュンクボ自身の体験談にもとづいてはおりますが、時間・場所・登場人物などの設定が、関係者のプライバシーを考慮した都合上、実際の事実とは異なる場合もあります。予めご了承ください。

〇前回までのあらすじ

ビジネス音痴の小説落選家シュンシュンは、ビジネスのカリスマコンサルタントのミスター・オセアニア、愛称オセアニ~に、4日後、都内某ホテルで、いよいよ会うことになった。果たして、シュンシュンとオセアニ~の初対面は、どんな展開になるのか!?

 

待ちにまった4日後、

シュンシュンは、都内某ホテルの回転ドアをくぐった。

ホテルのフロントスタッフが、すれ違い際に、笑顔で挨拶してきた。

シュンシュンはそれに、きょどきょどした挨拶で答えた。

 

シュンシュンが都内の高級ホテルに入るのは初めてだった。

ゼミのみんなと、タイのバンコクを旅行した学生時代に、

3つ星ホテルに泊まったことはあったが、国内はいつも、

1泊1万円程度のホテルにしか泊まったことがない。

 

2階につながる踊り場のある階段は、床が絨毯で、

手すりもヨーロッパ風に洗練されている。

ちょうど、結婚式のセレモニーが行われていて、

グレーのタキシードを着た新郎と、

真っ白なウェディングドレスを着た新婦が、

2階からゆっくり踊り場をたどっているところだ。

 

あたりの壁際には、西洋絵画の複製画がかけられ、

人魚やヴィーナスを象った同像や小さな大理石が、

エレベーターや待合椅子のそばに置かれている。

ソファーには、ビジカジのスーツをまとった男性が、

眼鏡をかけた白髪交じりの紳士と、パソコンを介して、

話をしている姿が見られた。

別のソファーでは、

スーツケースを携えた家族グループがいて、

子供がソファーのクッションの上で、無邪気に跳ね回っていた。

 

シュンシュンがオセアニ~と会合するラウンジは、

エントランス正面をしばらく歩いたところにあった。

彼はラウンジの内部の様子をのぞいた。

ラウンジのカフェには、

帽子をかぶったセレブの御年配客が多くいた。

ビジネススーツを着たお客のグループもいたが、

オセアニ~らしき存在はどこにも見当たらない。

 

シュンシュンはスマホで時計を確認した。

サロン会開始まで5分を切っていた。

シュンシュンは仕方なく、ラウンジで働くホテルスタッフに、

オセアニ~の実際の名字を告げて、オセアニ~が常在している席に、

丁重に案内してもらった。

 

案内されたが、サロン会の席には、誰もいなかった。

ただ、ソファーと椅子にはさまれたテーブルには、

コーヒーカップやグラスが置かれていたので、

シュンシュンは休憩中なのだと落ち着いて判断できた。

 

シュンシュンが肘掛椅子に座ると、

「こんにちわ」

と女性の声がして、同じように椅子に座った。

シュンシュンはひとりだったので、その女性に挨拶した。

若い大学生で、しかもシュンシュンと同じ初参加らしい。

その後も、参加者が次々に来るたびに、

シュンシュンは挨拶を交わした。

けれど、主催者のオセアニ~は、

シュンシュンの期待に反して、なかなか来ない。

 

シュンシュンはスマホを取り出した。

すでに予定時間を過ぎている。

 

ああああああああ!緊張する!!!

 

早くオセアニ~に来て欲しいような・・・

でも、

来たらどう話しかけようかなぁ・・・

シュンシュンは、隣の女子大生とぎこちなく打ち解けながらも、

頭の中は、

オセアニ~に何を相談しようかでいっぱいいっぱいだった。

 

「皆さん、お待たせ♬」

少し離れたところから、陽気な声がした。

間違いない、オセアニ~の声だ!

シュンシュンの緊張ボルテージは上がった。

 

他の女性参加者たちが、手を振って立ち上がり、挨拶に応えた。

オセアニ~は、シュンシュンのちょうど背後からやって来て、

「すいません、ウンコ言ってました」

と自虐的に切り出すと、他の参加者たちは全員笑った。

 

オセアニ~は、上座のソファーに着席した。

そして、シュンシュンと初めて目を合わせた。

 

果たして、シュンシュンとオセアニ~の初対面の行方は・・・!?

 

今日はこのへんで(*^-^*)

本日もご覧くださりありがとうございました!

シュンクボ(^▽^)/