シュンラボストーリーズ第1章:第62話 相談室にて霊視鑑定士を待つシュンシュンの妄想。
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※シュンラボストーリーズは自伝的フィクションです。シュンクボ自身の体験談にもとづいてはおりますが、時間・場所・登場人物などの設定が、関係者のプライバシーを考慮した都合上、実際の事実とは異なる場合もあります。予めご了承ください。
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〇前回までのあらすじ
小説新人賞に一次選考にすら通らず落選したシュンシュン。将来に迷い、カリスマコンサルタントのオセアニ~の紹介を通じて、未来を霊視できる鑑定士、佐古山さんを紹介してもらう。佐古山さんの相談室のソファーで待っている間、相談室の部屋をキョロキョロ見まわすシュンシュンは、相談室の様子から、どんな鑑定士なのかを勝手に妄想予想しはじめた。
シュンシュンは、
これからやって来る佐古山さんに対する妄想をたくましくした。
部屋の内部に、
神棚や御香やパワーストーンがあるくらいだから、
やっぱり、
テレビによく出るような、
貫禄のある和服を装った、いかにも占い師という格好をした人なのだろうか?
いやいや、
このオフィスがアパレル関係の会社なのだから、
普段のお仕事もあるのだろう。
さっきの受付の若い女性と同じように、
ファッション雑誌のスナップ写真として、
取り上げられてもおかしくないような、
キレイめのコーディネイトを、
例えば、ファッション雑誌に取り上げられるような、
クールビズのスーツを、
紳士的にカッコよく着こなした出で立ちなのかもしれない。
シュンシュンはファッション雑誌『Gainer』を思い浮かべた。
シュンシュンは昔、知り合いの尊敬するナンパ師に勧められて、
その雑誌を読んだことがある。
ネイビーのジャケットと白いパンツを組み合わせた、
モデルさんが爽やかに着こなす、
キレカジスタイルのコーディネイトが、
ファッションに疎いシュンシュンにすらカッコよく魅力的に思えた。
ユナイテッドアローズでそのキレカジを再現しようとしたが、
ものの見事にダボダボのゆるカジになってしまい、
結局ナンパも上手くいかなかったのを思い出した。
やっぱりカッコよさのレベルも違うし、
雑誌『Gainer』で取り上げられるジャケットとパンツは、
素材も質も値段の高さから言って、
フリーターのシュンシュンにとっては破格の値段であった。
これからやってくる霊視鑑定士は、
紹介者オセアニ~の事前情報では、
アパレル業界の最前線の重役を務めているくらいなのだから、
きっと、雑誌『Gainer』のファッションモデルと同じくらい、
紳士的でカッコいい装いをこらしてやって来るに違いない。
シュンシュンはそう勝手に予想し、妄想に耽っていた。
その時、相談室のドアが勢いよく、ばっと開いた。
今日はこのへんで(*^-^*)
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シュンクボ(^▽^)/