シュンラボストーリーズ第1章:第46話 コミュ障シュンシュン、サロン会の気後れ
どうもシュンクボです。本日もご覧くださりありがとうございます!
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ワイルド(?)なシュンクボによる、シュンシュンのストーリーを、
今日もあなたにお届けします♬
※シュンラボストーリーズは自伝的フィクションです。シュンクボ自身の体験談にもとづいてはおりますが、時間・場所・登場人物などの設定が、関係者のプライバシーを考慮した都合上、実際の事実とは異なる場合もあります。予めご了承ください。また、DVD、映画、テレビ、音楽など、著作権が発生するコンテンツについての話が、登場する記事もありますが、こうした著作コンテンツの内容・セリフ・趣旨・言論等に関する言及は、あくまでも、主人公シュンシュンを始め、シュンラボストーリーズに登場する人物たちの、個人的感想と解釈に過ぎないことを予め明記しておきます。
〇前回までのあらすじ
小説に落選し、失意のどん底にいたシュンシュンは、起死回生の自己改革に乗り出すために、ビジネス音痴のコミュ障でありながら、ビジネスのカリスマのミスター・オセアニア、愛称オセアニ~のミニビジネススクールを受講する。早速オセアニ~に会うべく都内某ホテルのラウンジカフェで感動の対面を果たしたシュンシュンであったが、他の参加者たちのキラキラ具合にだんだん地が出てきて、オセアニ~から好みの女性のタイプを聞かれた時に馬脚を露わし、女子大生をはじめとする他の参加者たちを閉口させてしまう。場に気まずい水を差してしまったシュンシュン、果たしてこのサロン会で挽回することはできるのか!?
シュンシュンはKY発言で場の空気に水を差してしまった。
主催するオセアニ~が女子大生にフォローの質問をして、
すぐにサロン会はまたもとの和やかな空気に戻ったが、
KY発言をしてしまった当のシュンシュンが、
周囲に対し気後れを感じるようになった。
サロン会はオセアニ~を中心に盛り上がった。
オセアニ~は、
『グレートジャーニー』というバラエティー旅番組の話をした。
こうしたサロン会でテレビの話が出てくるのは、
シュンシュンには一瞬意外に思えた。
けれど、
個人ビジネスが一段落したあと、
夫婦で世界中を旅したこともあるオセアニ~にとって、
『グレートジャーニー』はやはりグレートなジャーニーに感じられるらしく、
まるで自分が極寒のロケ地に足を運んでいるような口調でしゃべったので、
他の参加者は「へ~」「ふ~ん」と彼の話に聞き入っていた。
シュンシュンはグレートどころか、ジャーニーな気分にすらなれなかった。
KY発言をしてしまったことを皮切りに、
これまで、心の自己探求の旅から培ってきた彼の勢いは、
はかなくも潰えてしまっていた。
むしろ彼は自分自身を、
子羊たちを飼いならしかねている、
荒れ果てた草原をさまよう羊飼いのように感じた。
ああ、せっかく憧れの人に会えたというのに、
目と鼻の先に、手を伸ばせる距離に、
テーブルをはさんだソファーに、
偉大なカリスマがいるというのに・・・
自分は、
周囲の参加者たちの輝きに気後れし、
おまけに肝心かなめのこのサロン会で、
おはこのKY発言で参加者のひんしゅくを買い、
こうしていつもの卑屈なシュンシュンに、
ものの見事に逆戻りしてしまっている・・・。
もともと、
オセアニ~と直接会うことがあれば、
「僕、小説新人賞に選ばれちゃったんです♪」
「へぇっ⁉」
「芥川賞にも選ばれちゃったんです!?」
「マジでっ!?」
と、
小説デビュー作で華々しく文壇に登場した後で、
オセアニ~と感動の初対面を果たし、
オセアニ~から「すげえな」と握手を求められることを期待していたのに・・・
ふたを開けてみれば・・・
小説新人賞は一次選考で惨敗、
起死回生を目論んでこのサロン会に参加しても、
周囲のまともな社会人や主婦や学生に気後れを感じる始末・・・
どんなに頭の中で自分を奮い立たせても、
どんなに自分を変えたいと思って行動しても、
シュンシュンはやっぱり、シュンシュンなんだな(;一_一)
シュンシュンは、
オセアニ~と参加者たちの陽気な南極ジャーニートークをよそに、
弱り切った心のタロとジロを連れて、
30分以上にわたり、
心の南極大陸をさ迷い歩いたのだった。
貴重なサロン会のタイムリミットは、
残り1時間を切ろうとしていた。
果たして、サロン会のアロハな空気をよそに、
シュンシュンは心のタロとジロを引き連れて、
精神の南極大陸から戻って来ることができるのか!?
今日はこのへんで(^^♪
本日もご覧くださりありがとうございました。
シュンクボ(^▽^)/