シュンラボストーリーズ第1章:第47話 サロン会残り1時間の葛藤・・・

どうもシュンクボです。

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絶好調のシュンスト、

今日もつつがなくお届けしま~す♬(By:昨日閑話休題した男)

 

※シュンラボストーリーズは自伝的フィクションです。シュンクボ自身の体験談にもとづいてはおりますが、時間・場所・登場人物などの設定が、関係者のプライバシーを考慮した都合上、実際の事実とは異なる場合もあります。予めご了承ください。

また、DVD、映画、テレビ、音楽など、著作権が発生するコンテンツについての話題が登場する記事もありますが、こうした著作コンテンツの内容・セリフ・趣旨・言論等に関する言及は、あくまでも、主人公シュンシュンをはじめとする登場人物たちの、記憶に基づいた個人的感想・概要・解釈に過ぎないことを予め明記しておきます。

〇前回までのあらすじ

ビジネス音痴のシュンシュンは、小説新人賞に落選したことがきっかけで、アルバイトを休職し、自分探しをする心の旅に出た。そんな中、かねてより憧れのカリスマコンサルタントのミスター・オセアニア、オセアニ~に一度直接会いたいと思い、ミニビジネススクールを受講してすぐに、オセアニ~主催のサロン会に参加して、都内某ホテルのラウンジカフェでオセアニ~と感動の対面を果たす。だが、その感動も束の間、オセアニ~のカリスマ性や他の参加者たちのキラキラぶりにすっかり気圧され、KY発言もしでかし、もとの卑屈なシュンシュンに逆戻りしてしまった。気が付けば、サロン会は残り1時間を切っていた。

 

シュンシュンは心の南極大陸の絶望から、

一時的に我に返った。

彼の心の中のタロとジロには、

まだ、

極寒の暴風をしのぐくらいのゆとりがあったのである。

 

シュンシュンは、モジモジした動作でポケットをまさぐり、

スマホで時間を確認した。

終了まで1時間を切っていた。

 

まずい・・・

せっかく意を決して、

ビジネス成功者の交流会にはじめて参加したのに、

このまま、

卑屈なモジモジ君のまま、

モジモジモジモジし続けていなければならないのか。

 

シュンシュンはスマホを手に握ったまま、

その場を取り繕うように、

指紋で曇りがかった液晶画面を指でこすった。

 

ああ、

自分、

哀れなシュンシュンよ・・・

リア充組合に属する、

筋金入りの引っ込み思案、

生まれながらのコミュ障よ・・・

 

シュンシュンは悶々と自らに問いかけた。

汝、

か弱きタロとジロを引き連れた、

さまよえる航海士よ、

お前は、

30過ぎの「男子」でありながら、

リア充キラキラ女子たちを前に遠慮し、

このまますごすごと沈黙を貫くのか!?

 

ビジネスのカリスマ、憧れのオセアニ~に、

手掛かりになる何かを引き出しに来たのではなかったか!?

ああ、とにかく何でもいいから聞き出したい・・・

でも、一体何を聞いたものか・・・・・

 

シュンシュンは、

ソファーで周囲と談笑しているオセアニ~の顔を、

障子の隙間から覗き見るように恐る恐る見た。

 

オセアニ~と目と鼻の先の向かいに座っていながら、

彼の視線は、

まるで、

洗練された王侯貴族を遠めに見る、

その日暮らしのジプシーの一団の少年のようであった。

 

その時、

斜め横の肘掛け椅子に座っていた女性が、

シュンシュンのモジモジぶりに気が付いて、

「何か聞きたいことはないの?」

とシュンシュンに優しく話しかけた。

 

他の参加者からのアシストに促され、

シュンシュンは顔を上げた。

オセアニ~と目がはっきり合った。

和んでいたサロン会の場がまた静かになった。

質問のチャンスが訪れたのだ!

 

果たして、シュンシュンはオセアニ~に、

勇気を振り絞って話しかけることができるのか?

 

今日はこのへんで(*^-^*)

本日もご覧くださりありがとうございました!

シュンクボ(^▽^)/