シュンラボストーリーズ第1章:第51話 オセアニ~の過去と現在と未来 そしてシュンシュンは!?
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※シュンラボストーリーズは自伝的フィクションです。シュンクボ自身の体験談にもとづいてはおりますが、時間・場所・登場人物などの設定が、関係者のプライバシーを考慮した都合上、実際の事実とは異なる場合もあります。予めご了承ください。
また、本編で取り上げられる、書籍・DVD・映画・テレビ番組・音楽などの著作権を有するコンテンツの、内容・セリフ・趣旨・概要に関する言及や表現は、あくまでも、主人公シュンシュンをはじめとする登場人物たちによる、【個人的感想・主張・解釈】に基づく言及・表現に過ぎないことを、ここに明記しておきます。こちらも合わせてご了承ください。
〇前回までのあらすじ
イケメンのカリスマビジネスコンサルタント・オセアニ~のサロン会に参加したビジネス音痴のコミュ障シュンシュン。オセアニ~に、小説新人賞に落選したことをはじめとする、自分自身のグダグダぶりを正直に打ち明けたところ、オセアニ~から、「声がいいからYouTubeで音声だけとってみたら」と提案されるも、「できません」の一言でよけてしまう。オセアニ~は、シュンシュンを諭すように、彼自身もYouTubeをなかなかやろうとしなかったこと、YouTubeを始めざるを得ないほどお金もビジネスも行き詰まっていたことについて話した。実は声にコンプレックスもあったことなども打ち明け、シュンシュンは、ビジネスで上手くいっている人にも、人にはなかなか打ち明けにくい欠点が過去にあったことを知るのだった。
「資金繰りがプラスになったのも、ここ1、2年の話なんですよ(^^」
オセアニ~はひょうきんにそう言うと、
サロン会の参加者は「へぇ~」と頷いた。
「オセアニ~って、だいぶオープンなんだな」
と、シュンシュンは皆と同じく頷きながら心の中で驚いていた。
YouTubeを最近始めたことや、
自分の抱えていたコンプレックスだけでなく、
肝心かなめのお金のやり繰りがつい最近までマイナスだったことまで、
正直にカミングアウトするなんて・・・
シュンシュンは、
オセアニ~がサロン会を主催してフォロワーと直接会う理由を、
何となく、垣間見た気がした。
YouTubeでは一切触れられなかったプライベートを、
ざっくばらんに打ち明けることができるのは、
テーブルをはさんでお茶を楽しめるような距離でなければ、
できないことなのかもしれないと感じた。
「マジ、ほんの2、3年前までヤバかったんですから。時間の自由は得たけど、もともとあったキャッシュフローはどんどんなくなってって、銀行の預金口座もみるみる減ってって( ;∀;) おまけに、ビジネス詐欺にもあって・・・とうとうマイナスに転んで、ほんとシャレにならなかったですよ! その経済状態から、何とかローン組んで、必死のパッチでやらざるを得ない、あのギリギリ感、ドラクエの残りHP○○○感、そこからYouTube撮るためにビックカメラ行って、少しでもいい画質にするために10万円以上のハンディカメラ買って、そこから残りHPさらにマイナス10して『うわぁぁぁぁぁぁぁ、切られた~~~~!!』って感覚、シュンシュン君、わかる!?」
シュンシュンは、他の参加者たちと同じように、オセアニ~のバラエティートークに手をたたいて笑った。
正直、お金の資金繰りに関する具体的な苦労は、
何がなんだかよくわからなかった。
でも、
苦労話を、こんなにも面白おかしくカミングアウト出来てしまう、
オセアニ~のトーク力と魅力に、
他の人と一緒に巻き込まれて、気が付いたら笑っていた。
「シュンシュン君も今は不安かもしれないけど、俺自身もこの先ちょっと不安な部分もあるんだよ。わりと飽きっぽいからね。このミニビジネススクールもどれだけ続けられるかなぁ・・・この間、いつもお世話になってる知り合いに未来を霊視してもらったら、『今やってるビジネススクールは数年後はやってないねぇ』って言われちゃって・・・ホンっと、俺って長続きしないわ(*'▽')」
このビジネススクールを続けるかどうかの迷いまで受講者にぶっちゃけるのか・・・
とってもアロハな人だな、とシュンシュンは改めて思った。
一方で、彼の≪残りヒットポイント苦労話≫を聞いて、
シュンシュンは目の前の将来についても思いをはせた。
オセアニ~は陽気にお金も稼げているからいいけど、
ここ以外に当てのない俺の未来は、一体どうなるんだろう?
シュンシュンは再び、
自分自身の将来について考え始めた。
考え始めたものの、小説に落選してしまった現在、
自分自身の仕事に関する将来は、全く見通しが見えなかった。
残りヒットポイントらしい残りヒットポイントはあるけど、
俺には、
オセアニ~のような陽気さと、
残りヒットポイントをどうやり繰りするかのノウハウなんてないし・・・
具体的にどうするのかも含めて「うわぁぁぁぁぁぁぁ」だわ・・・
「でも待てよ・・・」とシュンシュンは思った。
ついさっき、
「いつもお世話になってる知り合いに未来を霊視してもらったら」って、
オセアニ~が打ち明けたばかりだよな。
その知り合いと、俺も知り合えないだろうか。
オセアニ~もみてもらっているくらいだし、
いっそのこと俺も、
先行き不透明な自分の未来を、
その知り合いの人に見てもらえればいいんだが・・・
シュンシュンはだんだんそう考えるようになった。
今日はこのへんで(*^-^*)
本日もご覧くださりありがとうございました!
シュンクボ(^▽^)/